生きるって厳しい

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今更ながら、おすすめの小説レビュー

帰宅の電車内のことである。

向かいの席に女子高生が座っていて、単行本を読んでいた。

おや、何を読んでいるんだろうとタイトルを見たら「堕落論」(坂口安吾著)だった。

社会科の教員なんかやってておきながら、そういえば坂口安吾は読んでなかったと反省し、その足で神保町の本屋街を目指した。若造に負けてはいられない。

果たしてすぐに目的の本が見つかったので、隣に並んでいた「一房の葡萄」(有島武郎著)も衝動的に棚から取り出し、キャッシャーに突進した。

 

カバーをつけていただいたので、ぱっと見どちらがどちらかわからない。

よし、先に開いたほうから読もう。そして開いたのは「一房の葡萄」。

 

一房の葡萄 (280円文庫)

一房の葡萄 (280円文庫)

 

 一編10数ページの短編集である。6編収録されている。

これは有島武郎自身の体験談なのだろうか。ある子供の体験談が綴られている。

最後の2編、「火事とポチ」と「小さき者へ」。恥ずかしながら、読みながらボロボロ泣いてしまった。

お子さんがいる方なら、もしくは、俺のように、もう会えないお子さんがいる方なら、きっと共感してくれるものと思う。

 

 

ちなみに「堕落論」はまだ読んでいる途中なので、近いうちにレビュー書きます。

  


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