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【PS4 VR】公式発表の発売日じゃないのに、うっかり買えちゃった件 in ヨドバシアキバ(2017年5月2日)

いまだ抽選ですか。

発売から半年がたった。そろそろ店頭に並ぶかもと期待して、月曜(5月1日)の仕事帰り、秋葉原に寄り道してヨドバシカメラを覗いてきた。

しかし、相変わらず完売状態だった。

ただし、ゲームソフトコーナーにプレステ4の本体コーナーが設置されていて、そこに「PS4 VR」の実物が展示されていた。1個余ったということだろうか。

実際のところ、発売日にはどれくらいの速さで売り切れているのだろう。疑問に思ったので近くにいた店員さんを捕まえて質問してみた。

 

前回の発売日は4月29日(土)だったのだが、朝7時から9時の2時間で整理券を配って抽選方式で販売したという。

用意された台数は300個。倍率は3倍程度だったらしい。

300個あっても3倍か。まだまだ厳しい奪い合いが続きそうだ。

店員さんは丁寧に説明してくださったが、その話の中で、実はソニーによる公式発表の販売日以外にもほんの数台だが突然入荷することがあるというのだ。

しかし、いつ来るかは全くの未定。そして入荷するとしても月に1回程度。

当然ながら、「入荷しました」という告知は一切されない。

店員さん曰く「マメにご来店いただいて、もしあったらラッキーだったくらいの気持ちでいてくだされば」という。

とはいえ、激戦必至でしかも月に一度しか来ない公式発売日に、毎回朝から並んだうえに買えなくて悔しい思いをするのはもう嫌だ。

実は一回、朝から並んで抽選に挑んだことがあるが、あえなく玉砕した経験があるのだ。

「ありがとうございます。いい情報が聞けました」とお礼を言ってヨドバシカメラを後にした。

 

「マメに」とはいえ、毎日仕事帰りに寄り道してヨドバシ覗くのも面倒だ。なんて思っていたところ、さっそく友人から「家電製品見たいから付き合って。」と誘われた。

「どこがいいかな?」と提案されたので、「秋葉原のヨドバシで。」と即答。

翌5月2日に再び秋葉原を訪れるチャンスが訪れた。

 

友人、この期に及んでコタツを買いたいという。4月に一人暮らしを始めたのだが、うっかり資金ショートしてテーブルを買い損ねたのだ。というわけで、1か月間テーブルなしの生活をしていた。

4月分の給料も入ったことだし、せっかくだからコタツ機能付きのを買いたいというのである。

そもそも、コタツなんかヨドバシで売っているんだろうか。一応「電気こたつ」というくらいだから、たぶんあるだろうが・・・ふと疑念がよぎったが、とりあえず行ってみることにした。

いわゆる「生活家電」コーナーは5階である。エスカレーターで上がった正面にいた店員さんを捕まえ、「コタツってあります?」と聞いてみた。

「ちょっと確認してきます。」と店員さんは小走りでどこかへ消えた。

ほどなくして戻ってきて「置いてないようです。」と。

考えてみれば、これから暑くなっていこうという時期である。ついこの間、コタツ布団をしまった家庭も多いことだろう。

これが9月終わりくらいだったらまだ可能性はあったのだろうが。

コタツ探検はあっけなく終了した。

 

ダメ元の奇跡。

というわけで、ついでと言っては何だが6階のゲームコーナーを冷やかしに行った。

PS4本体」コーナーへ直行するが、VRらしき商品はおいていなかった。

そんなもんだろう、前回の来店から1日しかたっていないのだ。

ゲームコーナーの入り口付近には、「PS4 VR」の立て看板があって、いつも完売しました。次回の入荷は未定です。と貼り紙がしてある。

入ってきたときは「本体コーナー」しか頭になかったので、そんな絶望的な立て看板などまったく視野に入っていなかった。

 

売ってないことが確認できたので帰ろうとコーナー出口のゲートへ向かうと、目の端にあの立て看板が入り込んできた。

無意識に顔を向ける。おや、いつもの「完売しました。」が貼ってないじゃないか。

とっさに最寄りの店員さんを呼びつけ「『完売しました』っていつも貼ってあるじゃないですか。今日は貼ってないですよね。あるんですか。」と詰問してみる。せいぜい「すみません、貼り忘れてました」くらいの返答があるもんだろうと思っての詰問である。

「ちょっとお待ちください。聞いてみます。」そう言って、店員さんは会計カウンターへ。その裏手には商品が棚に整然と並んでいる。

1,2分だと思うが、他の店員さんと話しあっていた。待っているこっちは「ひょっとしたらあるんじゃないのか」と、だんだん期待が膨らんできてしまい、その時間がとても長く感じたものである。

戻ってきた店員さん「数台ですが、在庫があるそうです。」と。

「カメラ同梱版のほうください。」ほとんど反射的に答えていた。「実はプラットホームも持ってないので買わなきゃいけないんですけど、やっぱり『Pro』の方じゃないと画質って悪くなりますかね。」と続ける。「VR! VR!」と言ってはいるが、そもそも本体すら持っていなかったのである。

店員さん「メーカーのソニーさんはやっぱり『Pro』の方を薦めています。VRのモニターが4K対応ではないので、『Pro』でも少し画質が良くなるくらいでしょうが、ソニーさんのことだから、今後絶対に『Pro』向けのアップデートをしてきたり、ソフトも『Pro』を意識した仕様のものが増えてくるでしょう。今後のことを考えるなら、『Pro』の方をオススメします。」とアドバイスしてくださった。

『Pro』だと1万円ほど高くなる。しかし、やはり将来性を考えるならこれくらいの出費は致し方ないことか。

「わかりました。『Pro』でお願いします。」ああ言ってしまった。もう後戻りできない。

 

さっそく会計カウンターに導かれる。そこで「そういえば、ソフトはお選びになってないようですが、どうしますか。」と聞かれた。

「ああそうだ、やるなら『バイオ』かなって思ってたんですが。」

「普通のと『グロテスク』とどちらになさいますか。」

「ぐ、グロいほうで。」これも一つの勇気である。

 

 

「そうですよね、『バイオ』お買いになる方はほとんど『グロテスク』選んでます。」とにっこり微笑まれた。

「お会計ですが、108,520円になります。」

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「カ、カードで。」

「1回払いでよろしいですか。」

「お願いします。」

 

ああ、ついに買っちまった。まさかこんな簡単に手に入ってしまうとは。

ついこの間、公式発表の発売日だったのだ。ひょっとしたら、抽選に当たったはいいが、持ち合わせがなかったりとか、何らかの理由でキャンセルが出ていたのかもしれない。

不定期で突然の入荷だったのか、発売日の売れ残りだったのかはわからないが、こういう「行ってみたらありました」は結構あるのかもしれない。

 

ありがとう「PS3」。ようこそ「PS4」。

口座の残高、たぶん大丈夫だと思う。あ、今月はCDアルバム3枚も買ってたんだっけ。あ、はてなブログProの使用料、1年分払ったんだっけ。8千いくらだったか。あ、卒業生(24歳)に誘われて新宿で飲んだとき、1万4千円カード切ったんだっけ。

これは相当ギリギリっぽいが、何とかなると信じたいところである。

 

ちなみに友人は隣であきれていた。コタツの件は、少なくとも俺の頭の中にはすでに存在していなかった。

友人と別れ、鼻息も荒く帰宅する。

すると、郵便ポストに手紙が入っていた。

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中身を見たら9000円だった。

まさかこのタイミングで送られてくるものか。「PS4 VR」の引き落とし期日とだいたい重なっていると思う。

ついにカード会社から「引き落とせませんでした」とクレームが来るのだろうか。

 

大きな不安を抱えながらも、期せずして手に入った「PS4 VR」。これまでお世話になった「PS3」様には心よりの感謝をしつつ、引退していただいた。

ラックの空いた席には「PS4」様が鎮座ましますこととなる。

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接続作業は小一時間ほどで終了した。

そして電源もちゃんと入り、動作もおかしなところはないようである。

 

現実と仮想の境界線。

いきなり「バイオ」は怖かったので、無料でダウンロードできる「シン・ゴジラ」のプロモーションを体験することにした。

スタートさせると、いきなり目の前に瓦礫がゴロゴロ。その向こうに燃え落ちそうな東京駅が見える。

今まで体験したことのない、CG画像なのに恐ろしいまでのリアル感。

というより、ポリゴンでできた画像の中に実際に入り込んでしまったような感覚である。

そして目の前には、こちらに迫ってくる巨大なゴジラ

「なんだこれ、でけえ」なんて、思わず一人の部屋で口走ってしまった。

 

VRで映し出される映像は、基本的にテレビ画面に移されるものと同じである。

ただ、真っ暗な空間にまるで映画の巨大なスクリーンのような画像が目の前に浮かんでいる。

しばらくいろんな設定を施しているうちに、おかしなところに気付いた。

そのスクリーンが、少しずつ左へずれていくようだ。

そんなに急激な変化ではなく、気が付くと左にずれているのがわかるくらいではあるが、放っておくとどんどん左へと動いて行ってしまう。

調べてみたら「OPTIONS」ボタンを長押しすると元の位置に戻ってくることが分かったが、知らない間は不安に駆られながら、電源を入れなおす作業を数回行った。

ネットで調べてみたが、どうもまだ原因のわからない不具合のようである。早く解決してほしいものだ。

画質は十分満足できるものだが、俺の目が老眼で悪いせいなのか、ピントが良くずれる気がする。ゴーグルを微妙にずらすことである程度解消するが、ピント設定がないのはどうなんだろう。

考えてみれば、眼球の間近にモニターがあるわけで、しかも立体に見せるために画像を2枚に分割して映しているわけだ。じっくり見ると、液晶のドットがつぶつぶと見える。

だから、大画面で投影するようなきめ細かい画質かというと、そこまでは期待できないくらいのレベルである。

 

さて、準備もできたことだし、やってみるか「バイオ」。

ネタばれになってしまうので内容はここでは書かないが、始まった瞬間から、本当にゲームの世界に入り込んでしまったような錯覚を覚える。

後ろを振り返れば、その先にもずっと世界が広がっているのだ。

足元にはびちゃびちゃとぬかるんだ泥が、リアルな光沢をもってそこにある。

はっきりと、ポリゴンの世界の真ん中に立ちすくんでいる自分。

あまりの臨場感に「いいいいいいい」なんて悲鳴をあげながらのけぞってしまったり、「ああもういい、わかったわかった、こっちくんな」とポリゴンの相手に懇願している自分。

たぶん、映像観てここまで目ん玉ひんむいたのは初めての体験だろう。

リアルに命の危険を感じた。

 

ただ、いわゆる3D酔いというのだろうか、コントローラーを操作して移動するので、生身ではありえない方向へ移動することもしばしばある。するとなんだかふらふらするような、酔ったような感覚に襲われる。

これは慣れるまでかなり気持ち悪かった。

そして2時間も続けていると、目ん玉ひんむきっぱなしだからかもしれないが、急激に目が疲れてくる。

それでも続けていると、俺の場合は本気で全身が気持ち悪くなり、うっすら冷や汗までかいてしまった。慌ててセーブポイントに戻って終了し、ゴーグルをはずしたらすぐに治ったから良かったが。

あまり長時間プレイしないほうがいいと思う。適当に休憩を入れることを強くお勧めする。

 

バーチャルリアリティ」とはこれほどまでに強烈な体験なのか。

11万もはたいちまったが、これなら十分元が取れてると思う。

そして、もっと魅力的なソフトが早急に増えていくことを期待してやまない。

 


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