生きるって厳しい

日々の出来事や思うこと

MENU

親父の三回忌 その1

雨が降り続いている。

こんなに連日雨降りなのはどれくらいぶりだろう。今日は親父の三回忌法要が執り行われるのだ。

喪主はお袋だが、老いたお袋に代わって喪主「その2」の俺が現場を仕切らなければならない。

参列者に渡す引き出物を菩提寺まで運ばなければならないが、梱包された段ボール箱には水濡厳禁と明記されている。

時間が迫ってきたので、車を玄関前につけ、急いで運び込んだ。

霧雨は弱くサラサラと降り続く。そして、思った以上に肩や頭を濡らしてくれる。

箱の中身は、まあ大丈夫だろう。段ボールは案外頼もしい。

 

 

段ボールといえば、最近、スマホバーチャルリアリティ(以下「VR」)が体験できるという製品がいくつも売り出されている。どれも数千円というお手頃価格である。

そんな商品の中に、段ボール製のものもあるのだ。

 

 お値段も1000円切ってます。VR体験の初歩の初歩。気軽に体験してみてください。

 

こんなのもありました。スマホと段ボールって、相性がいいんですね。

 

 巨大で高価なホームシアターは部屋に置けないけど、迫力の大画面を我が家にも!とお悩みのあなた。

もしくは小さいお子さんがおいでの方。大興奮間違いなしでしょう。

 

 

 

さて、準備ができたので菩提寺に向かった。

寺の境内は結構広いので、本堂の入り口に到達するまでに、また相当濡れてしまう。

寺に到着して間もなく、弟夫婦がやってきた。そしてそのすぐ後に、弟の息子二人も到着した。

 

弟は再婚している。

今日参列した「息子二人」とは、前の女房との間にできた子である。

兄は18歳。ついこの間、大学生となったばかりだ。

弟は14歳。中学3年生だが、なんとも頼りないやつである。

離婚して10年ほど、父と息子たちは一切面会しなかった。子供たち、2,3年に一回くらいはじじ、ばばに顔を見せに来ていたが、その時面倒を見ていたのは俺だったので、特に兄のほうはまるで実の父親のように俺になついている。

だが、もう7年ほど前になるが、俺も突然離婚してしまった。一人息子がいたが、ほとんど奇襲に近い形で元女房の実家である青森まで連れ去られてしまった。

それ以来、俺も実の息子に会っていない。生きていれば、もう中学2年生だ。

この時の親父やお袋の落胆といったら。長男である俺の息子。心からかわいがってくれていた。

それなのに、突然二度と会えなくなってしまった。そのさみしさを紛らすように、同じ区内に在住する弟の息子たちを頻繁に呼ぶようになったのだ。

そんな折、転勤の多かった弟が、東京近辺の勤務になった。天の采配だろうか。いい機会だからと、俺の住む実家近く、わずか200メートルほどしか離れていないところにアパートを借りたのだ。

当然ながら、飯をたかりに頻繁にうちにも来るようになった。もちろん、再婚相手も同伴で。

孫たちは年に一度くらいは遊びに来るし、実の父親も頻繁にたかりに来る。

だったら、思い切って会わせてみようということになった。もちろん再婚相手は抜きである。

果たして、実に10年ぶりの親子の再会。

邪魔をしてはいけないので、俺は友達に会ってくると偽り、一人街をふらついていた。

弟のほうはまだ赤ん坊に毛が生えた程度だったので、父親のことなんかまるで覚えていなかったようだが、兄のほうは離婚当時小学1年生だったので、それなりに楽しかった思い出を保っていた。

どんな話をしたのだろう。それ以来、親子はちょくちょく会っているようである。

 

ほどなくして、一族郎党がぞろぞろと集まってきた。

 

このお話は次回に続く。

 

www.kappanohikojirou.xyz

  


にほんブログ村

 


人気ブログランキング